不足感や渇望感との関係
腰痛が良くならないでずっと悩んでいる状態は
「早く良くなってほしい」「これさえなければ幸せなのに・・・」「これだけいろいろやっているのになぜ良くならないの!」と思っているのではないでしょうか。
それは「こうなってほしい」「もっとこうなりたい」という不足感が生まれてきます。
実は、この不足感や渇望感があると腰痛が良くなりづらくなるのです。
今の現状に満足出来ない状態が続くことは、常に自分でストレスを作っている状態と同じになります。
もちろん「腰痛を治したい!」という気持ちは大事です。
ですが毎日、腰痛にとらわれて一日の充足感や満足感を得れないのはとても残念です。
腰痛を良くしたいのなら、筋肉の緊張をゆるませることが大切です。
そのゆるみを作るのには、幸福感というものが関係しているのです。
人は幸福を感じている時は、呼吸が深くゆっくりとなっていき体をゆるめていきます。
逆に、ストレスを感じているときは、呼吸が浅く早くなっていき緊張を作ります。
体をゆるめていく幸福感を得るには、一日の充足感や満足感が必要になります。
人は、充足感を得ることで幸福を感じるのです。
「でも自分には足りないものだらけで充足感を得れません」
と言う方もいると思います。
それは「希望がかなえられ満たされる」ことを充足感だと思っているのです。
それは、全く違うのです。
本当の充足感とは
今の状況や環境を変えることなく「十分に備わっている」と感じることが大切なのです。
何かが手に入ったから
何かが叶ったから
ではなく
今、すでに与えられたことに満足することなのです。
例えば
健康でご飯が美味しく頂けた
温かい布団でぐっすり寝れた
親が健在でいてくれる
好きなドラマが見れた
子供が元気でいてくれた
腰が痛くても歩くことが出来た
腰が痛くても綺麗な夕日が見れた
腰が痛くても好きな本が読めた
など・・・
意識を変えて一日を振り返ると、普段なりげない事を感謝することが出来るのではないでしょうか。
実は充足感は、今満たされていることを感謝することなのです。
夜、寝る前に一日を振り返ってみてノートに書いてみて下さい。
それで、一日の充足を感じることが出来ると思います。
それが、知らずに自分の幸福感となり、それが体をゆるんでいくことが出来て腰痛が良くなっていくのです。
「腰痛がなくなればいい」
「腰痛が消えてほしい」
ここからは、苦しみしかありません。
人の苦しみとは「思うどおりならないこと」とも言います。
まずは、腰痛を受け入れることから始めることが必要なのかも知れません。