側弯症は、背骨が曲がっているだけではなく背中の肋骨も歪んでくるのが特徴です。
前屈すると、左右の片方のほうが盛り上がって見えます。
そちらの盛り上がっているほうが、筋肉や関節・肋骨の動きが固くなっています。
多くの方が、この固くなっている場所を何とかしようとしていることが感じられます。
自分で押し当てたり、人から押してもらったり、整体に行きその場所を強く押してもらう、もしくは強引に矯正するなど間違ったやり方をしています。
まずは、その背中の固くなっている場所を押しても改善していかないことだけを知っておいてください。
なのに強引に押していくことは無駄なことだけではなく、固くなっている背骨や関節・筋肉が強く押すことで痛める可能性があります。
そして、逆に側弯を悪化させてしまうことがあるのです。
側弯の背骨の歪みは、筋肉の張力のバランスが悪くて出ています。
曲がっている骨を無理に押す、出ている骨を強引に押すことで側弯が余計に悪くなることもあるのです。
それは、筋紡錘という筋肉を守るセンサーが働くからです。
固まった関節や筋肉を急激に伸ばすと、反射で筋紡錘が働き筋肉を収縮して固くして守ります。
その固くなった筋肉を強引に伸ばしたり押したりすることは、関節や筋肉を傷めてしまい余計に固くしてしまうことがあります。
そのことで、背骨の動きがさらに悪くなることがあるのです。
私はカイロプラクティック歴30年になります。
カイロプラクティックの様々なテクニックを学び施術をしてきました。
過去の経験から、強く押したり強引な矯正を受けていて改善していくケースがありません。
それどこらが、余計に体を傷めるとか側弯が悪化しれしまう例を見てきています。
子供たちが、側彎症を直したい気持ちで我慢して受けているのであれば、やめる事を検討して下さい。
正しい知識と経験があるものであればいいのですが、「ただ曲がったものを真っすぐにすればいい」という考えでやっているのであれば改善は難しいでしょう。
背骨を支えているのは全て筋肉です。
筋肉の張力によって支えられています。
張力とは、左右の筋肉の引っ張る強さが同じことで、体が安定して背骨が維持されている状態です。
どっちらかが、強かったり弱かったりすると背骨が引っ張られて傾きます。
その筋肉の張力が、何かのきっかけで左右差が生じてきます。
そこの問題から気づいていき、それから改善に向かうことが出来ます。
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