ギックリ腰はなぜ繰り返す？

ギックリ腰になり、針や整体で良くなったのに、また再びギックリ腰になる方がいます。

せっかく痛みがなくなり、動ける様になったのにまたギックリ腰を繰り返してしまう。

自分の腰はどうにかなっているのかな？と思いますよね。

針や整体、マッサージで良くなったのは、腰の筋肉の緊張が取れてきたからであって、なぜ腰の筋肉が緊張が起きてしまった原因が分かっていないと再び繰り返してギックリ腰になることがあります。

「中腰での作業をした後に、腰が痛く出てきた」と言います。

それは、中腰での作業が原因ではないのです。

もしそれが原因なら、いつも中腰での作業するたびに痛くなり中腰が出来ません。

問題は、中腰での作業で腰が痛くなる体になっているということなのです。

昔はなんともなかったのに、中腰での作業をするとすぐに痛くなるのであれば、上半身を支える筋肉が上手く力が入っていないから支えることが出来なくて腰を痛めるのです。

昔は大丈夫だったのに、最近はダメになったのは、腰に力が入らなくなる様な出来事が起きているのです。

それには思考が関係しています。

何か心配事や不安で頭がいっぱいになっていませんか？

何かを決めなくてはいけないことを先延ばしにしていませんか？

そんなことで頭の中では思考がいっぱいになっていると、姿勢を保つ筋肉に力が入らなくなってくるのです。

筋肉は脳からの電気信号で動きます。

しかし、いつも正しい信号が筋肉にいっているわけではありません。

思考が多くなると、脳の情報がダウンしてくるのです。

今、していることをしながら違うことを考えながらやっていませんか？

先ほどミスしたことや、嫌な気持ちになったことの思考が頭の中で回っていませんか？

今、やっていることを考えながら行動しているのと

やっていることと違うことを考えて行動しているのでは、脳の負担が大きく違います。

考えていることとやっていることが違うと、筋肉が上手く力が入らなくなり姿勢が崩れていきます。

逆に、思っていることをやり、そのことを感じながらおこなうと、正しい脳からの電気信号が筋肉に流れてしっかりと力が入るのです。

それは、姿勢だけではなく顔の表情筋でも出てきます。

一日中、悩んで何も行動ができないときと、自分が思ったことを行動に移しそれをやりきった時の顔の表情は全く違いが出ます。

顔の筋肉は、いつも重力に耐えています。

脳からの正しい信号がないと、重力に負けて落ちていくのです。

この様に、脳と筋肉はいつも電気信号で繋がっています。

腰に力が抜けてしまうときは、今おこなっていることと考えていることが違い、電気が逆流してしまい力が抜けているのです。

再びギックリ腰にならない為には、過去の後悔、未来の不安があっても、今やることに集中することです。

仕事をしながら、何かの不安や心配事が頭に入りながらしていると、筋肉を維持する電気信号が逆流してしまい力が抜けてしまいます。

過去の問題にいつも囚われている時は、脳からアドレナリンが分泌され緊張状態が続きます。

筋肉は固くなり、続くとそのうち正しく筋肉が働かなくなっていきます。

筋肉は力を入れてた時に入り、リラックスするときは力が抜けているのが正常です。

ですが、いつも同じ悩みが頭にあると無意識に体に力が入り、力が抜けない状態となっていきます。

そんな状態になっていると、筋肉は伸び縮みが上手く出来なくなり血流が悪くもなります。

マッサージやストレッチをしても一時的なもので、無駄な思考を減らすことが大切になります。

それは、自分にとってその思考は必要なのか不必要なものなのかを判断して、不要なものをしっかりと認識することで減らすことは出来ます。

そして、今に集中することです。

もし、やることがあるのなら先伸ばしにせずに、今やってしまうことです。

後でやろうと思って先延ばしにしていると、やらなくていきないことが自動的に頭の中で回ってしまいます。

その様な思考が頭で多く回っていると、必要な場所に正しく力が入らなくなります。

パソコンで言えば、いろいろ沢山な物を同時に立ち上げていると動作が遅くなっていくのと同じ状態です。

いらない思考は捨てて、今やっていることを感じることです。

パソコンを打っているのであれば、指を動かしている感覚

物を洗っているのであれば、水が当たっている感覚

人と会っているのであれば、その空間を感じることです。

そんな感覚が、正しく筋肉に力が入り姿勢が自然と良くなり、ギックリ腰にならないことも可能なのです。