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思考と自律神経の関係
なぜ考えすぎると疲れてしまうのか?

マインドフルネスが
自律神経に役立つと
言われる理由

考えすぎて疲れていませんか?

ゆっくり休みたいのに頭が休まらない。

寝ようとしても考え事が止まらない。

楽しいことをしていても別のことを考えてしまう。

そんな経験はありませんか?

私たちは毎日、頭の中でたくさんのことを考えています。

 

  • 仕事のこと。
  • 家族のこと。
  • 将来のこと。
  • 身体の不調のこと。

 

気づけば同じことを何度も考え続けていることもあります。

実は、この「考え続ける状態」が長く続くことで、心や身体が休まりにくくなることがあります。

 

 

思考が多いことが問題なのではない

まず知ってほしいことがあります。

思考そのものは悪いものではありません。

考える力があるからこそ、

学び、

成長し、

問題を解決することができます。

問題なのは、

必要以上に考え続けてしまう状態

です。

例えば、

  • まだ起きていない未来を心配する
  • 終わった出来事を何度も思い返す
  • 同じ悩みを繰り返し考える
  • 不安を解決しようとして考え続ける

このような状態が続くと、身体は休んでいても脳や神経は休まりにくくなります。

なぜ思考は止まらなくなるのか?

私たちの脳は常に未来を予測しています。

明日はどうなるのか。

失敗しないだろうか。

また同じことが起きないだろうか。

脳にとって未来を予測することは、生きるために必要な働きです。

危険を予測することで、私たちは身を守ることができます。

しかし、

この未来予測が過剰になると問題が起こります。

過去の失敗や嫌な出来事が強く記憶に残っていると、

脳は

「また同じことが起きるかもしれない」

と未来を予測し続けます。

すると、

まだ起きてもいない出来事に対して、不安や心配が生まれるようになります。

さらに、

未解決の問題や葛藤があると話は変わります。

  • 本当は変わりたい。
  • でも怖い。
  • 本当はやりたい。
  • でも動けない。
  • 本当は休みたい。
  • でも休めない。

そんな状態が続くと、脳は答えを見つけようとして何度も未来を予測します。

神経は「終わっていない問題」を監視し続ける

神経は未解決の問題を監視する傾向があります。

それは身体を守るための自然な働きです。

しかし、

終わっていない問題が増えるほど、頭の中の思考も増えていきます。

例えば、

 

  • 人間関係の悩み
  • 将来への不安
  • 仕事の問題
  • 自分との葛藤

 

などがあると、

脳は常に

「どうすればいいのか」

「この先どうなるのか」

を考え続けます。

思考が多いのは、意志が弱いからでも、性格の問題でもありません。

神経が未来を予測しながら安全を確認しようとしている状態とも考えられるのです。

思考が増えると自律神経にどんな影響があるのか?

脳と神経は、常に身体の状態や周囲の環境を監視しています。

その役割は、私たちを危険から守ることです。

そのため、不安や心配、未解決の問題について考え続けている時は、

神経もその問題を監視し続けています。

例えば、

「また失敗したらどうしよう」

「この先どうなるのだろう」

「本当にこれで大丈夫なのだろうか」

そんな考えが繰り返し浮かんでいる時、脳は安全を確認しようとして働き続けています。

これは意志が弱いからではなく、身体を守ろうとする自然な反応です。

しかし、

その状態が長く続くと、身体は無意識に身構えやすくなります。

すると、

 

  • 呼吸が浅くなる
  • 首や肩に力が入る
  • 疲れが抜けにくくなる
  • 寝ても休まった感じがしない
  • 何となく落ち着かない

 

といった状態につながることがあります。

本来の自律神経は、活動する時と休む時を切り替えながら働いています。

しかし、神経が常に監視モードになっていると、

身体は「まだ安全が確認できていない」と判断し、十分に休息モードへ切り替わりにくくなります。

もちろん全ての自律神経症状が思考だけで起こるわけではありません。

ただ施術をしていると、

頭の中で考え続ける状態が長く続いている方ほど、

身体の緊張が抜けにくく、自律神経も休まりにくくなっているケースをよく見かけます。

マインドフルネスが自律神経に役立つと言われる理由

マインドフルネスとは、「今この瞬間に意識を向けること」と言われています。

しかし本当に大切なのは、

単に今を見ることではありません。

神経は未来を予測し続けている

脳と神経は常に未来を予測しています。

 

  • また痛くなるのではないか
  • 失敗するのではないか
  • 嫌なことが起きるのではないか
  • この先どうなるのだろう

 

こうした予測は身体を守るための自然な働きです。

しかし予測が増えすぎると、神経は常に安全確認を続ける状態になります。

 

思考が多い時は「今」にいない

考え事をしている時、

私たちの意識は今ここにはありません。

過去の後悔。

未来の不安。

未解決の問題。

葛藤。

そうしたものを頭の中で何度も処理しています。

身体は椅子に座っていても、神経は休まず働き続けています。

そのため、

身体は休んでいるはずなのに疲れが取れない。

何もしていないのに落ち着かない。

という状態になることがあります。

 

マインドフルネスは神経の監視モードを和らげる

マインドフルネスで呼吸や身体の感覚へ意識を向けると、未来の予測や過去の記憶から一度離れることができます。

例えば、

呼吸に意識を向けると、

脳は

「今、息を吸っている」

「今、息を吐いている」

という現実の情報を受け取ります。

歩行であれば、

 

  • 足裏の感覚。
  • 風の感触。
  • 周囲の音。
  • 身体の動き。

 

などの情報が入ってきます。

すると神経は、未来の予測ではなく、今の身体の情報を処理するようになります。

身体からの安全な情報が増える

私たちの神経は、

常に身体から情報を受け取っています。

 

  • 呼吸。
  • 姿勢。
  • 足裏の感覚。
  • 周囲の音。
  • 視覚情報。

 

マインドフルネスによって、これらの情報を丁寧に感じることができると、

神経は「今は大きな危険はなさそうだ」と判断しやすくなります。

もちろん一回で変わるわけではありません。

しかし繰り返し行うことで、

未来の不安や未解決の問題ばかりを監視する状態から、今の身体の状態を感じ取る状態へ少しずつ切り替わっていきます。

神経が安心すると自律神経も働きやすくなる

神経が未来の不安や未解決の問題を監視し続けている状態では、

身体は休息モードへ入りにくくなります。

しかし、

呼吸や身体の感覚に意識を向け、今の身体を感じられる時間が増えてくると、

神経は

「今は大きな危険はなさそうだ」

という情報を受け取りやすくなります。

すると、常に未来を監視していた状態から、今の身体の状態を処理できるようになっていきます。

今の身体を感じ、今の安全を確認できる時間が増えると、

神経は少しずつ安心しやすくなります。

その結果として、

 

  • 呼吸が深くなる。
  • 身体の力みが抜ける。
  • 眠りやすくなる。
  • 疲れが取れやすくなる。

 

といった変化につながる方もいます。

インドフルネスの目的は、思考をなくすことではありません。

今の身体の感覚に気づき、神経が「今は安全だ」と感じられる時間を少しずつ増やしていくことなのです。

マインドフルネスのやり方3つのステップ

  • 自分の呼吸に意識を向ける
  • 身体の感覚に意識を向ける
  • 思考を観察する

呼吸に意識を向ける

マインドフルネスの第一歩は、呼吸を観察することです。

普段、私たちは呼吸を無意識に行っています。

しかし、呼吸に意識を向けることで、過去や未来に向いていた意識を「今ここ」に戻しやすくなります。

鼻から空気が入る感覚。

胸やお腹が動く感覚。

吐く時の空気の流れ。

それらをただ観察してみてください。

思考が浮かんできても大丈夫です。

「今、考え事をしていたな」と気づいたら、また呼吸に意識を戻します。

大切なのは、思考を消すことではなく、気づいて戻ることです。

身体の感覚に意識を向ける

神経は常に身体から情報を受け取っています。

そのため、身体の感覚を感じることは、神経に「今は安全だ」という情報を届けることにつながります。

例えば、

足裏が床に触れている感覚

椅子に座っている感覚

風が肌に当たる感覚

歩いている時の足の動き

などです。

歩く時に五感を意識する「歩行瞑想」もおすすめです。

身体の感覚に意識を向けることで、未来の不安や過去の後悔から少し離れやすくなります。

思考を観察する

多くの人は、「思考を止めなければいけない」と思っています。

しかし、マインドフルネスは思考をなくす練習ではありません。

むしろ、

「今こんなことを考えているんだな」と気づく練習です。

不安。

心配。

後悔。

葛藤。

そうした思考が出てきても、良い悪いを判断する必要はありません。

ただ観察してみるのです。

すると少しずつ、思考に振り回される状態から、思考を客観的に見られる状態へ変わっていきます。

 

 

私が施術を通して感じていること

私自身、30年以上にわたり慢性的な痛みや自律神経症状の方を施術してきました。

その中で感じるのは、

不調が長く続いている方ほど、とても真面目で責任感が強いということです。

常に周囲のことを考え、

人のために頑張り、

自分のことは後回しにしている。

その結果、

身体は休んでいても、頭の中ではずっと何かを考え続けていることがあります。

考えすぎてしまうのは弱いからではありません。

それだけ一生懸命生きてきた結果でもあるのです。

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【執筆・監修】

ぱんだ整体院 院長 安井真一

施術歴30年以上/開院20年/延べ6万人以上を施術

千葉県佐倉市で20年以上にわたり整体院を運営し、めまい・ふらつき・不眠・頭痛・慢性的な疲労感・不安感など、自律神経症状でお悩みの方のご相談を数多く受けてきました。

特に、医療機関の検査では大きな異常が見つからないにもかかわらず、不調が長く続いている方への施術経験を重ねています。

現在は神経の働きや身体の情報処理という視点を取り入れ、自律神経の不調や慢性的な症状に対する施術を行っています。

 

本記事は、日々の施術経験やクライアントとの対話を通して得られた知見に加え、神経科学や痛み科学(Pain Science)に関する継続的な学びをもとに作成しています。

 

なお、本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としており、医療上の診断や治療を目的とするものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、医療機関へご相談ください。

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