2ヵ月間、整形のリハビリで電気やマッサージを受けていたが痛みは変わらず、歩くことも痛みが強くて部活の復帰が出来ない。
医師からは「成長の段階だから仕方ない無理しないで安静しかない」と言われる。
本人は早くバスケットボールをしたくて早くの改善を求めて来院。
〈クライアント情報〉
・中学1年生男の子O君
・3カ月前から右膝の痛みを感じる
・そのまま部活を続けていたら、だんだん痛みが強くなる
・病院にいき検査での結果「オスグット病」と言われる
・2カ月間整形外科でリハビリに通っている
・まだ走れないし歩く時のの痛みがあり生活にも支障が出る
〈来院時の状態〉
・膝に腫れがあり膝を曲げると痛みが強く出る
・歩く時も痛みがあり、膝をかばって歩く
・太ももの筋肉の緊張が強く押すと痛みがある
・脚の左右の長さがだいぶ違っている
〈本人の希望〉
2カ月間、部活を休んでいたので早く復帰したい
初期の軽度のオスグットであれば、安静にしていれば数週間で改善することがあります。
痛みが出始めて無理に運動を続けることで、オスグットは悪化していくことがほとんどです。
O君の場合は、重度のオスグットのケースになっていきます。
日常の歩くことが支障が出るのは、かなり悪化している状態です。
膝の腫れが強く、少し膝を曲げていくと強い痛みが生じました。
整形でリハビリを2カ月間通って受けていましたが、ここまで悪化した場合は半年~1年もしく変わらなければ手術をするケースもあります。
ここまで悪化した原因は、痛みがあっても無理に運動を続けてしまい、膝をかばっているとで体のバランスが崩れて余計に、膝の負担がかかってきたからだと思われます。
そうなると、脚の筋肉がうまく使われなくなり、普通に歩くだけでも膝に負担がかかり炎症が引かなくなっていきます。
すると余計な血管が増え、それと一緒に神経線維も増えるため痛みや腫れが長く続く傾向があり、安静にしても良くなりづらくなることが考えられます。
オスグットで重要なことは、固くなっている筋肉をゆるめるのではなく、この筋肉がしっかりと使える状態にしていくことです。
しっかり使える状態とは、筋トレで鍛えるのではなく筋肉の働き「緊張」「弛緩」のバランスうまくいっていることが、しっかりと使える筋肉の状態です。
このバランスが崩れると「緊張」の部分の働きが強くなり「弛緩」の働きが弱くなってしまいます。
この「弛緩」の働きを強くしていくことが重要なのですが、リハビリとかマッサージや電気などで筋肉を緩めるだけであって「弛緩」の働きを強化してはいません。
「弛緩」の働きは、筋肉を調整しているのは神経の働きです。
神経の働きにアプローチしていくことで、いままで変化しなかったオスグットがその場で変わっていくことも可能になります。
O君の場合は、膝の屈曲がかなり痛みが強く出来ない状態なので、施術は深い部分までは出来なかったのですが、それでも1回での施術で歩く痛みがその場で軽減しました。
筋肉の働きの「緊張」「弛緩」のバランスが作られていくと、オスグットの痛みは変化していきます。
関節や皮膚にある神経の受容器に対して、アプローチしていくことで筋肉の働きを戻すことが可能になります。
今まで良くならなかったオスグットは、脚の筋肉の緊張の働きが強くなっているからであり、筋肉の弛緩の働きを強くしていけば早く改善していくことが出来ます。
O君の場合も、状態はかなり悪かったのですが3回目でしゃがむことが出来るぐらいになり、5回目で走れるようにまでなりました。
本人もこんなに、早く良くなると思ってなくてびっくりしていました。
オスグットは、安静やマッサージでも時間がかかりますが改善していくことが出来ます。
しかし、脚のバランスが悪い状態でまた運動をしたら、脚の問題が出やすくなることが考えられます。
神経にアプローチしていく目的は、オスグットの痛みを取るのではなく、脚の筋肉の働きを強くしていくことにあります。
その結果、オスグットの痛みが早くなくなることが出来ます。
なので、その後のスポーツにも影響があります。
筋肉の働きを最大限に発揮できるようになっていきます。
今まで使われてなかった筋肉をすべて使うことが出来て、筋肉の疲労の回復も高くなっていきます。
O君は5回目の施術で走れるようになったので、部活に復帰してもらいました。
本人は、「今、痛みはないが運動をするとまた痛くなる」と不安でしたが、体のバランスが作られたらその体の機能をアップさせていく方が良いのです。
なので、痛みがなくなった状態になったら、すぐに部活に復帰させていくことをしています。
その後状態を確認するために、1週間後に来てもらいその時に聞いたら「2カ月以上を部活を休んでいたのに前よりも体が動ける」と言っていました。
部活の練習はみんな同じでも、オスグットなる子とならない子といます。
その原因は2つあると思います。
1,筋力がまだ成長段階で練習に追いつかないで、オーバートレーニングなってしまう
2,筋肉のバランスが悪く筋肉の働きが低下して、運動時に多くの筋肉が使われずに一部の筋肉だけに負担がかかっている。
私は臨床経験が30年以上になり、数多くのオスグットのお子さんの施術をしてきました。
ほとんどの場合が「運動時に同時に多くの筋肉が使われずに、一部の筋肉だけが使われて負担がかかっている」状態でした。
そこの問題を解消すれば、早い段階で部活に復帰出来るようになるだけではなく、以前よりもスポーツの向上が出来るようになります。
それは、運動の時に使われる筋肉が、多く同時に使うことが出来るからです。
多くの筋肉が同時に使われれば、関節の負担もなくなるだけでなく、体の疲労も少なくなるのです。
部活で上手くなるには練習量が必要です。
どこまで体を上手く使うかで、体の負担は違っていきます。
体の使い方が上手いお子さんは、スポーツが上達しやすく激しい練習でも何も体に出てこないことが出来るのです。
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