虫歯ではない歯の悩みのお客様ー事例

来院されたTさん

「最初は固い物を噛むと痛みを感じていたのが、だんだん普通に噛むのも痛くなりそのうち何もしてなくても痛みます」と言います。

一番疑うのは、虫歯ですよね。

その次は知覚過敏ではないでしょうか。

ですが、Tさんは歯医者に行って見てもらい異常がないと言われてます。

「歯には問題はなくても違う所に問題があると思われます。それをやっていけば歯の問題はなくなる可能性がありますよ」

とTさんに言いました。

「虫歯でないのに痛みが続く」

今までこのような方を何人か見てきました。

何ヵ月も歯の痛みで苦しんでいた方が、整体で歯の痛みが消えたりするのです。

なぜ？

と思われますが、それが歯には問題がないからです。

それは歯ではなく「食いしばり」からくる顎の筋肉の問題だと考えています。

自分では意識してなくても、夜に寝ている時に「歯ぎしり」をしている方は結構多いのです。

朝起きたら、顎の筋肉が固くなっている方は、それは寝ている時に歯ぎしりをしている可能性が大きいです。

歯ぎしりで顎の筋肉が固くなり緊張してくると、顎回りにある三叉神経が刺激されて歯に痛みを感じることがあるのです。

顎の筋肉の緊張が取れれば、痛みがなくなってしまう方が結構います。

それをTさんに説明して施術に入りました。

Tさんの痛い側の顎の筋肉を触ると固くなっており、その場所を押しと「痛い！」とのけ反りました。

顎の筋肉が、押して痛くなっている程固まっているのです。

顎の筋肉は薄いので、そこを固いからと言ってマッサージしてしまうと、痛くなり逆に固くなってしまいます。

よく、自分でマッサージをされる方もいますが、そこは気をつけて下さい。

私は、筋膜という膜の調整をやっております。

顎が固いからといってその場所をやるのでなく、顎の筋肉と繋がっている場所を調整していきます。

Tさんの体を調べたところ、右側のふくらはぎの筋膜が固く捻じれていました。

そのふくらはぎの筋膜の捻じれを取っていくと、顎の筋肉が緩んでいき押しても「あれっ！先ほどより痛くない」といいます。

筋膜という膜は、顎からふくらはぎまで繋がっているのです。

顎の筋肉が固くなると、筋膜の癒着が起きて体のどこかが引っ張られていきます。

それがTさんの場合は、その場所に出ていました。

他も見ていきましたら、右腕にも捻じれがありその場所を取っていきましたら、もっと顎が緩んでいきました。

Tさんを数回にかけて施術をしていったところ

「歯の痛みが全く出なくなりました！」

と言ってくれました。

顎の筋肉がゆるんでいくと三叉神経の流れが良くなります。

そのことで、あんなにずっと痛かった歯の痛みが、すっきり消えていくことが出来るのです。

ですが、

問題は、食いしばりと歯ぎしりです。

それをずっと続けていれば、またいつか痛くなって現れます。

歯ぎしりの問題を一緒に解決する必要があります。

寝てる時の歯ぎしりは、ストレスで起きると言われます。

Tさんに聞いて見ると、何年前から親との問題でストレスがあるとのことでした。

では、ストレスがあると解決出来ないのでしょうか？

大丈夫です！

ストレスを全てなくすことは不可能です。

ストレスがあるから人は問題を乗り超えていこうと成長していきます。

ですが、ストレスが長時間続くことで蓄積されていき、自然と体に力が入ってしまい抜けなくなってしまうと体に異常が現れます。

それが、寝ている時に顎に力が入りそれで起きるのが歯ぎしりです。

なので、寝る前に自身の力を抜くことをしてほしいのです。

それは深い呼吸です。

人はストレスを感じている時に呼吸が浅くなっています。

そして体全身に力が入ってしまうのです。

自身で深い呼吸を繰り返しすることで力が抜けていきます。

寝る前に１０分程そのワークをTさんにやってもらいました。

そしたら、間隔を空けて再度見ても、顎の緊張は出ていなく寝つきも良いといいます。

寝ているのに、体に力が入っている方はかなりいます。

睡眠が浅かったり、朝起きたら腰が痛い・肩がこるなどもそうです。

生活の中で、無意識に力が入る癖がついていることに気づいて下さい。

それが長い期間続くと、寝ても体は休めることが出来なくなり痛みや病気となり出てきやすくなります。

力を抜く体操や呼吸は本当に大切です。

一日、３０分程の時間を作り脱力することを心掛けて下さい。

力を抜きリラックスすることは自身の健康を作ります。

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