半年前から座って立ち上がる時に右腰が痛く体が伸びなくなる
整骨院で電気とマッサージを受けると楽になるが、また戻るのを繰り返している。
痛みがなかなか良くならいので、しっかり治して運動をしたい
〈クライアント情報〉
・Kさん60代女性
・半年前から右腰に痛みが出始める
・すぐに良くなるからと思っていたがだんだん悪くなる
・座って立ち上がる時に腰が固まり伸びない
・すぐに真っすぐ立って歩くことが出来ない
・運動をした後だとその症状が強くなる
・整骨院で電気とマッサージを受けて少し楽にはなっていたが半年間腰痛がなくならない
〈来院時の状態〉
・腰の前屈はいくが後屈はいかない
・後ろに倒すと腰に痛みがあり
・右の股関節の可動域が狭い
・脚の左右の長さがだいぶ違っている
〈本人の希望〉
半年間、腰の痛みがとれないので好きな運動を控えているのそれをスムーズにおこないたい
このような症状は、腰痛のある方なら多くあるケースになります。
半年間続くケースは、慢性腰痛となり単なる腰の筋肉を傷めたからではありません。
なので安静にしてたり、腰の筋肉をゆるめるマッサージを受けてもこの症状は変わりにくいことがあります。
「座った後に腰が痛くて伸ばせない」のは、座っていると腰回りの筋肉を固くなり、立ち上がる時にこの筋肉が伸びないことで発生します。
そこで、「固くなっている腰の筋肉をゆるめれば改善しそう」と思いますが、そんな単純な腰痛ではありません。
Kさんも「腰を強く押してもらうと、その場は楽になるので半年間通っていたけど腰痛は変わらない」と言っています。
座っていることである筋肉が硬くなり、立ち上がるときに引っ張られて痛みが出ます。
座った後に腰が痛くて伸ばせない時に、大きく関係しているのは、腸腰筋という筋肉が関係することが多いです。
それは、腰にあるのではなくお腹の中にある筋肉が関係しているのです。
腸腰筋(ちょうようきん)という言葉は、あまり聞かないと思います。
腸腰筋とは、腸骨筋(ちょうこつきん)と大腰筋(だいようきん)の2つの筋肉から構成されます。
腰の骨と骨盤から大腿骨(太ももの骨)をつなぐインナーマッスル(深層筋)です。
場所は、背骨と骨盤の前側にあります。
【座っている時の腸腰の役割は】
●座っている時に骨盤が後ろに倒れないように自然に働いて上体を支えてくれます。
●座った姿勢で背骨が崩れないように支柱のような役割を果たします。
この腸腰筋の働きのおかげで、座っている姿勢を維持しすることが出来ますが、座っている時の腸腰筋はずっと縮んだ状態になります。
この縮んだまま何時間も過ごすと、筋肉は硬くなりやすくなり、特に猫背や骨盤が後傾した姿勢だと悪化しやすくなります。
なのでこの腸腰筋の働きを無視して、ただ痛い場所を押すとか電気をかけるだけを長期間やり続けていても意味がないと思っています。
Kさんは今まで腰痛は、なかったと言います。
なぜ腸腰筋が固くなり、腰痛が出てきたのでしょうか?
kさんは週に3回スポーツジムに通っており、運動を定期的におこなっていて運動不足ではありませんでした。
本人は腰痛の原因は「年齢からだと思っています」と言います。
もし加齢が原因なら、良くなるどころか「腰痛は変化しない」ということになります。
「腸腰筋が固くなってしまった原因」「一度固くなった腸腰筋がもとに戻らない原因」は同じだと考えています。
もし年齢が原因なら、「90歳の方の腰痛が変化する」「手術が必要な脊柱管狭窄症が改善する」ことがおきないのですが、そんな方でも原因は同じであり腰痛は変化します。
それは、すべての筋力に関係しているのが「神経伝達物質」であり、この神経伝達物質の分泌の低下が筋力の「収縮」「弛緩」に影響をしております。
神経伝達物質の分泌は、年齢とともに低下していきますが、年齢だけでなく今までの生活習慣が大きく関わります。
長年の蓄積が、神経伝達物質の分泌を悪くしてしまうのです。
それが腸腰筋が、正しく働かなくなる原因と考えています。
よく言われている「腰痛が背骨や骨盤の歪み」とし、そこにアプローチしていく整体院がありますが、根本的なものでないと思っています。
「背骨や骨盤の歪み」も重心位置が悪くなって出てくるものですが、体の重心を保っているのが神経の働きなので、そこからアプローチしていくことが必要だと考えています。
当院は神経の促通運動して、筋肉の働きを作ることをしております。
Kさんには初回の施術で、悪くなっている体の重心位置を正しく戻すことをしていきました。
促通運動から神経バランスを作っていくことで、重心位置が作らていきます。
促通運動は「神経伝達物質の分泌」を出やすくなる状態を作っていくものです。
1回目では、まだ浅くでしか作られないのですが、腰の可動域は広がっていきます。
連続で空けないで繰り返すことで、神経の働きが強化されていき、腸腰筋の働きが戻ってきます。
5回目では、座って立ち上がる時に腰痛は出てこなくなりました。
運動をすると腰の違和感が出やすいのも8回目にはなくなり、現在は以前と同じ状態に戻りました。
座って立ち上がる時に腰痛が出てきたのは、普段から神経伝達物質の分泌が悪いからです。
腰痛が今出てこないからといって、治ったわけでないのです。
神経伝達物質の分泌が減少してしまったのは、生活習慣の蓄積です。
神経の施術で神経伝達物質の分泌を上げていますが、習慣を新しく変えないと分泌は減少してしまいます。
話をお聞きすると、習慣を変えていくポイントがありアドバイスをしていきました。
整体の目的は、腰痛をなくすことではありません。
腰痛が出ない体にしていくことです。
腰痛が出てきやすい状態は、神経伝達物質の分泌が下がってきている状態です。
その下がっているサインを見落していると、何か違う大きな症状で知らせてきます。
整体は「痛みを取る」ことはしません。
その人が「健康」で「若く」いられる体の為に、体すべての機能に関わっている神経伝達物質の働きを作っていくことが出来ます。
その結果、病院で変わらなかったものが変わることができるのです。
「腰痛を治すのは自身の体の働き」であり、「腰痛を作るのは働きの低下」です。
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