
佐倉市・京成臼井駅近くの整体院
ぱんだ整体院
開院20年以上|京成臼井駅徒歩2分|駐車場あり
病院で良性発作性頭位めまい症(BPPV)と説明を受けた60代女性のYさん。
4週間ほど前から突然めまいが始まり、
という状態が続いていました。
さらに、めまいを避けるように生活するうちに、肩こりや腰痛も強くなり、首を後ろへ倒すことも怖くなっていました。
「このままずっと治らなかったらどうしよう」
「またぐるぐる回るのが怖くて動けない」
という不安を抱えて来院されました
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳にある耳石が半規管に入り込むことなどによって、頭の位置を変えたときに回転性のめまいが起こる病気です。
そのため、
「整体で耳石を治す」
「神経を整えればBPPVが治る」
というものではありません。
BPPVの診断や治療は医療機関が基本で、後半規管型BPPVでは耳石置換法が標準的な治療として推奨されています。また、症状が続く場合には、BPPVが残っていないか、ほかの前庭・神経系の病気がないか再評価することも重要です。
BPPVの強い回転性めまいを何度も経験すると、
「頭を動かしたら、また回るのでは?」
と不安になるのは自然なことです。
すると、
頭をなるべく動かさない
↓
首や肩に力を入れる
↓
体全体を固めて動く
↓
動きが小さくなる
↓
さらに動くことが怖くなる
という状態になることがあります。
また、耳石置換が成功したあとでも、回転性めまいとは違う**フワフワ感やふらつきがしばらく残る「残存めまい」**がみられることがあります。2022年の系統的レビュー・メタ解析では、治療後の残存めまいは一定数の患者さんにみられることが報告されています。
つまり、
「耳の問題」と「めまいを経験したあとの体の反応」は、分けて考えることが大切です。
Yさんの場合、特に強かったのが、
「頭を動かす=まためまいが起こるかもしれない」という不安でした。
そのため、
という動き方がみられました。
これは、「怖がっているからめまいが治らない」という意味ではありません。
強いめまいを経験すれば、再び起こらないように体が身構えるのは自然な反応です。
ただ、その状態が続くと、
めまいを避けるために体を守っているはずなのに、かえって動くことが難しくなる
場合があります。
私たちは立ったり歩いたりするとき、
内耳からのバランス情報
目から入る視覚情報
筋肉や関節、足裏などから入る身体感覚
などを使いながら、姿勢やバランスを調整しています。
だからといって、
「その情報統合がズレたからBPPVになった」
という意味ではありません。
BPPVそのものは内耳の問題です。
ただ、強いめまいを経験したあとには、頭を動かすことを避けたり、視線や体を必要以上に固定したり、足元を固めるように立ったりすることがあります。
そこで当院では、
「めまいを治すため」ではなく、「めまいを経験したあと、体をどのように支え、どのように動かしているのか」
というところも確認していきます。
Yさんは、めまいそのものだけでなく、
頭を動かすことへの強い警戒
首や肩の力み
体を固めながら立つ状態
首を後ろへ動かすことへの怖さ
などがみられました。
また、立ったときや動いたときにも、体全体を必要以上に固めてバランスを取ろうとしていました。
そのため、痛いところや硬いところを探すのではなく、
「どこなら安心して動けるのか」
「どのようにすると、必要以上に力を入れず体を支えられるのか」
を確認しながら進めることにしました。
① まず体の支え方を確認しました
最初に、立っているときに、
足元でどのように体を支えているのか
左右へ体重を移せるか
必要以上に体を固めていないか
などを確認しました。
めまいがあると、転ばないように体を固めることがあります。
そこで無理に姿勢を直すのではなく、やさしい刺激を使いながら、体の支え方や力みがどう変化するかをみていきました。
② 首だけでなく、頭と体を動かしたときの反応を確認しました
Yさんは「頭を動かすこと」そのものへの不安が強くありました。
そのため、最初から大きく頭を動かしたり、首を強く回したりすることはしていません。
目を動かしたとき
頭を少し動かしたとき
体全体を動かしたとき
それぞれで、めまいや体の力みがどう変わるのかを確認しました。
目的は、
無理にめまいへ慣れさせることではなく、「この範囲なら動いても大丈夫」と感じられる動きを少しずつ増やすことです。
③ 「力を入れて守る」だけではない体の使い方を目指しました
めまいを経験すると、「動かない方が安全」と感じやすくなります。
そこで、
足元を感じる。
体が支えられていることを感じる。
小さく動いてみる。
また体の状態を確認する。
というように、無理のない範囲で進めました。
体を固めなければ動けない状態から、必要以上に力を入れなくても動ける状態へ。
そこを大切に施術しました。
来院当初は、
起き上がる。
寝返りをする。
頭を動かす。
という動作だけでも強い不安がありました。
間隔をあまり空けずに施術を続ける中で、3回目頃には、
「起き上がるときが、かなり楽になりました」
と話されるようになりました。
もちろん、これはYさん個人の経過であり、すべての方が3回で同じ変化をするという意味ではありません。
その後も施術を続ける中で、
寝返りのときのめまい。
立ち上がったときの不安。
フワフワした感じ。
などが少しずつ気にならなくなっていきました。
8回目頃には、
「めまいを感じない日もあります」と話されるようになりました。
そして、少しずつ運動も再開。
約2か月後には、
「普段の生活では、ほとんど気にならなくなりました」という状態になっていきました
来院時
施術を続ける中で
※これはYさん個人の経過です。症状や回復までの期間には個人差があります。
良性発作性頭位めまい症は、「耳だけではなく神経の問題だから整体で治す」というものではありません。
BPPVそのものについては、医療機関で適切に診断・治療を受けることが大切です。
一方で、強いめまいを経験したあとに、
「また回るかもしれない」
という不安から、
頭を動かさなくなる。
首や肩を固める。
体全体に力を入れて歩く。
外出を避ける。
という状態が残ることがあります。
また、BPPVの治療後にも残存するふらつきが報告されており、前庭リハビリテーションもめまいやバランス障害に対する選択肢の一つとして位置づけられています。
だからこそ、
「めまいがある場所」だけではなく、「めまいを経験したあと、体がどのように動いているのか」を見ることも大切です。
このページは、実際に来院された方の経過を紹介した一例です。
良性発作性頭位めまい症の診断・治療は医療機関が基本です。
突然これまでにない強いめまいが起きた、激しい頭痛を伴う、ろれつが回らない、手足の力が入りにくい・しびれる、物が二重に見える、立つことや歩くことが急に難しくなった、突然聞こえにくくなったなどの場合は、整体ではなく速やかに医療機関へご相談ください。
【執筆・監修】
ぱんだ整体院 院長 安井真一
カイロプラクティック歴30年以上。
開院20年、延べ6万人以上の施術経験。
慢性的な腰痛・神経痛・原因不明の不調に対し、身体の緊張状態や神経の働きに着目した施術を行っています。
本ページは、実際の施術経験をもとに作成した改善事例です。
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